CG-3000 ATUは最低何ワットでチューニング開始するのか?

IC-7610はパワー調整0%でパワー検出できないくらいに出力を絞ることができました。(FTDX10はそもそも最低パワーが5Wでこれ以上絞れませんでした)

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そこでこれを使ってCG-3000 ATUが最低何ワット入れればチューニング動作するのかを調べてみました。

IC-7610はパワー調整がワット表記ではなくパーセント表記です。100W機なので大雑把に言って1%で1Wくらいなのでしょうか。一応試してみます。

 

0%だと通過型電力計では15Wレンジで出力検出できません。1%で0.3Wくらい、で3%の1W程度ではCG-3000 ATUはチューニング動作は開始されませんでした。

4%で2W弱くらいになり、ここでCG-3000がチューニング動作開始しました。

先日のFTDX10のTUNEボタン長押しで検出されたのも2W程度ですから、これで説明がつきますね。

一応3.5MHzから28MHzまでテストしてみましたが、全バンド4% 2W弱程度でCG-3000はチューニングが取れSWRが1.0になりました。

IC-705は10W機ですが、CG-3000に接続してもチューニングが取れないのはSWRが高い状態だとあっという間に保護回路が働き、2Wにも満たないパワーに落としてファイナルを守るのだということが推測されます。せめて2W出てくれればCG-3000が使えるのですが。。。AH-705を使えということなんでしょうね。笑

続・CG-3000 ATU を FTDX10 で使う

汎用の屋外型ATUを使うためには10W程度のキャリアを注入する必要があります。

IC-7300やIC-7610はICOM純正のAH-4/730を使うための端子に簡単なスイッチを作って取り付けるだけでボタンを押せば10Wのキャリアを出すことができるので、CG-3000を使うことは容易です。(注:別途 CG-3000には13.8Vを供給しなければなりません)

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八重洲のリグには、八重洲純正の屋外型ATU FC-40を接続するインターフェイスはあるのですが、ICOMのような情報がなく簡単にATU調整用の10Wキャリアを出すことができず、CATでコントロールをする装置を使っておりました。

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なんとか八重洲のリグでお手軽に汎用ATUを使うことができないか・・・と約2年間もそう思い続けていました。

ところがYouTubeでこの解決策をアッサリと教えてもらいました。

曰く「外部ATUを使うようにリグを設定してTUNEボタン押せば5Wくらいのキャリアが出ますよ」と。。。。

マジですか!?

そんな訳で早速試してみました。

まずリグ側の設定です。

TUNER SELECT の項目がINTERNAL(内蔵ATU)だったのをEXT(外部ATU)に変更します。(FC-40を使うときにする設定)

おもむろにTUNEボタンを長押ししてみます・・・。

2~3Wですが確かにキャリアが出てチューニングが取れているようです。

気になるのはキャリアを出してチューニングしてる最中、内蔵ATUのリレーがガラガラいってること。以前FC-40を使っている頃は内蔵ATUがガラガラ動作することはなかったと記憶しています。

おそらく設定はEXTにはなっているものの実際にはFC-40が繋がっていないので内蔵ATUが動いているような気がします。 仮にそうであっても内蔵ATUをスルーにしてもCG-3000で同調が取れてさえいればオッケーなので、念のためチューニングが済んだあとTUNEボタンを軽く押してATUをOFFしてみました。

果たして結果は・・・

何のことはなくSWRも1.0付近までにチューニングが取れていました。FTDX10の内蔵ATUがなんらかの悪さをしているのではないかと、さらに疑い、FTDX10 + CG-3000でチューニングが取れた後、アンテナ切替器でIC-7610に切り替えそのままキーダウンしてみても、SWRは1.0付近のままで普通に100Wパワーを入れても問題皆無でした。

たまたま我が家のアースやカーボン釣り竿エレメントの相性がよかっただけかも知れませんので、八重洲の FT-710やFT-991Aなどのリグをお持ちで、かつキャリア注入すると自動的にチューニング動作に入るCG-3000のような屋外型ATUをお持ちのかたはお試しいただいて、その実験結果をお知らせいただければ幸いです。

 

FT8音声出力の出力先

IC-7610はデータ通信の音声データ出力先を3つまで変更できます。ACC端子・USB・MIC,ACCです。

デフォルトではUSB-D1(このUSBはLSB/USBのUSB-Upper Side Band)が選ばれるのですが、これに初期指定された出力先はACC端子。イマドキはUSBケーブル1本でPCと接続するのでUSB-D2です。D1でもD2でも良いのですか、JTDXはUSB-D1と決め打ちにしてくれちゃいます。

そっち(JTDX)がそうくるのなら、D1にUSBをD2にACCを設定する事にしました。

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これでいちいちUSB-D1をUSB-D2に設定し直す必要がなくなりました。

フルブレークイン時のリレー動作音

自分はフルブレークイン派です。送信中もその周波数を聞けて状況が分かるメリットがあるためです。

ところが、このリレー動作音がフルブレークインですとマークとスペースが切り替わるたびに「カタカタ」と機種によっては爆音となります。

私的なランキングではICOM IC-7300のリレー動作音はぶっちぎりの優勝。まさに爆音で、消音化処理をしてなんとか使えるレベルです。

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FTDX10も素の状態のIC-7300よりはマシですが、やはりそれなりのリレー動作音がします。

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そこで満を持して先日当局のラインナップに加わったIC-7610です。

このリグのリレー動作音は皆無! いやホントに音が全くしないのです。

これはFTDX10やIC-7300はメカニカルリレーでIC-7610はリードリレーだということです。 こちらに詳しく書かれていました。

jh0ill.muragon.com

こちらを読むと

「RL552は、サービスマニュアルの部品表から、SIP-1A-12Yという部品でした。これはリードリレーで、通常のメカニカルリレーに比べて、動作時間が1/10程度で寿命も一桁長いという特徴を持っています。寿命は2億回、動作時間は0.3m秒という値です。」

ということなので、SIP-1A-12Y と言うリードリレーを調べてみました。

https://s.itoh.net/49A7Qbp

なんと1個たった200円です。このリレーを使うことで5000円くらいリグ本体の値段が上がったとしても許せます。笑

他のリグにも使ってくれないかなぁ。。。

メインRIGが IC-7610 になったのでPC設定も

主力トランシーバが IC-7610 になったので、JTDXなどPC関連の設定もやっちゃいました。

始めにJTDX。

COMポートはリアルポート COM9をVSPE(Virtual Serial Port Emulator)で 仮想ポートCOM19にsplitterで分岐させています。仮想ポートCOM19を作るときに通信速度を19200に固定しておきました。

JTDX設定の中に IC-7610 がありましたので、それを選択。

JTDXでCOM19、通信速度19200を指定しCAT/PTTのテスト完了。

Audio IN/OUTもUSBデバイス指定をしてみると、デコードは問題なくできました。

試しに送信してみようとCQ出してみると・・・どうもパワーが出ていません。

いろいろ調べると「USB-D1」(ACCからのAudio入力)がデフォルトになっており、これを「USB-D2」(USBからのAudio 入力)に変更する必要があるとのことで、USB-D2にしてからCQ出すとしっかりパワーが出てQSOもしっかりできました。

*「USB-D2」のUSBはUpper Side BandのUSBで、「USBからのAudio入力」のUSBはUniversal Serial BusのUSBです。念のため。紛らわしい・・・。

次にTurbo HAMLOGのバンド・モード情報をRIGから貰ってきて自動入力する設定も。

ちょっと分かりにくかったのですが、「設定5」と

入力ウィンドウで右ボタン押して「入力環境設定」を選択

すると以下のような画面になるので「リグ接続設定」のタブを押して、以下のように設定。

先程の「設定5」で「CI-V接続2」をチェックしたので、こちらもチェック。COMポートは先程の仮想ポートCOM19を指定。アイコムのCI-Vアドレスがよく分かりませんでしたが、これ機種ごとに決まってるのですね。IC-7610は98h(16進98)なので「98」を入力しておきます。通信速度はさっきのJTDX同様19200を指定。

Turbo HAMLOGを一旦終了して、再度動かし入力画面をみると、こんなふうにパラパラとリアルタイムに周波数とモードが切り替わります。

さらにCTESTWINのバンドモード情報もRIGから貰ってくる設定

こちらもCOM19、通信速度19200を指定するだけで完了しました。PCキーイングもUSB経由で可能ではあるのですが、せっかく(?)USBIF4CWを持っているので、キーイングはこちらから行うことにします。

一応これでCOM19を3アプリで同時に使用することが可能になりましたが、困ったことがひとつ。

JTDXから交信データをTurbo Hamlogに転送しても周波数とモードがRIGへポーリングしてきた情報に上書き、レポートも59/59が入ってしまいます。 これはどうしたものか・・・。目下解決方法が分からず、しかたないのでFT8するときはHamlog側でリグからの情報を貰わないように直して使っています。地味に面倒・・・。何か良いアイディアありますでしょうか。>識者のかた

IC-7610 お輿入れ

何の弾みか勢いか IC-7610 を買ってしまいました。注文してから約3週間の本日お昼くらいに着荷し、早速開梱・設置を行いました。

梱包は厳重で、段ボールを段ボールに入れてる感じで箱がやたらデカい!

箱開けてみると

こんな感じ。

さらに箱を開けてみると

やっと本体がお目見えです。

ビニル袋にくるまれている本体の他の小さな箱には、ハンドマイク・(電鍵接続用の)標準ステレオミニプラグ・それから電源ケーブルが入っていました。

マイク・標準ステレオミニプラグ・それから電源ケーブルは差し当たって使う予定がありませんので、そのまま段ボールに入れて保管しておくことにします。

FTDX10を左にコンバート。そこにもともと有った IC-7300M は移動運用専用となりました。とりあえず並べてみました。

次にやったのがコレ。

電話はやらないので、ホコリ防止のためマイクコネクタに蓋をつけておきます。

並べてみるとそれなりにサマになってますね。

アイコムの固定無線機は操作感が統一されていますので、IC-705/7300Mで慣れているため、差し当たって普通に受信・送信はマニュアルをいちいち見なくても、なんとか操作が可能なのは有り難いことです。

7メガを聴いていると、いつもラグチューのお相手を頂いている流山のOMがいらっしゃったのでコール。 今セットアップしたばかりの無線機での初交信はこのOMでした。結局1時間くらいこの新RIG IC-7610 談義をしてました。

コールしてすぐに分かったことは、前評判どおりフルブレークインのリレー音が静か・・・と言うか全く音がしません。 今まで使ってきたFTDX10やIC-7300にはもう戻れないくらいの静音リレー!でした。

リレーが静かすぎて、代わりにパドルのガチャンガチャンと言う音・背面の冷却ファンの風切音が気になってしまいます。近日中に静音ファンに取り替える所存でございます。w