QDZ Keyer に搭載された長短点比率の変更やメモリポイント位置調整・その他メッセージメモリの登録などはPCに接続してコマンドで設定した方が簡単です。
QDZ KeyerのUSB-C端子からPCのUSB-Aなどにシリアル接続。シリアル端末と通信するターミナルソフトでコマンドを送る訳です。
シスコやヤマハのルータとかレイヤ3スイッチなどの設定をシリアル接続でしたことがあるひとなら訳ない簡単なことですが、そういう事をしたことがないっていうかたもきっといらっしゃることでしょう。
まずターミナルソフトをダウンロードしてインストールします。
有名どころはTeraTermでしょう。
ここから Teraterm-5.3.exe をダウンロードしてから実行するとインストールが始まります。深く考えないで「次へ」を何度か押すとインストールが完了します。
で、このTeraTermでUDZ Keyerと通信するためには、まずはUSBケーブルでUDZ KeyerとPCを接続します。
QDZ Keyer側はUSB-C、PCはデスクトップでしたら大抵USB-Aのコネクタが付いていると思います。最近のノートPCにはUSB-Cしか付いていないものも有るかもしれません。この辺りは各自のPCに合わせてUSBケーブルを用意して接続してください。
次にPCのCOMポートの何番にUDZ Keyerが繋がっているかを調べておく必要があります。
Windows11でしたら左下の検索窓に「コントロール」と入力して検索すると「コントロールパネル」が出てきますのでクリックして開き、コントロールパネルの中の「デバイスマネージャ」を開きます。
ここに出てくる「ポート(COMとLPT)」をクリックして展開します。
自分の場合はFT8運用するためにRIGをUSB接続してあったりしますので複数のCOMポートが見えますが、QDZ Keyerは「USBシリアルデバイス」と言う表示になっている筈です。 当局の場合は COM13 につながっていることが分かります。(この数字は各自の環境によってバラバラです。) COM番号をメモしておいてください。この場合13です。
次に先ほどダウンロードしてインストールした通信ソフト TeraTermを起動すると以下のような画面になります。
ここで「シリアル」を選択し「ポート」を先ほどメモしておいたCOM番号のものを選びます。当局の場合はCOM13ですから
COM13を選んで「OK」をクリックします。
こんな感じで真っ黒な画面になっている筈です。おもむろに「\(バックスラッシュ)」または日本語キーボードをお使いの方は「¥(円マーク)」を一度押してみてください。
以下のようなコマンド待ち画面になります。
コマンドを打ち込む際は「\」か「¥」キーを押した後に、メッセージメモリの登録は「M」、長短点比率(ウェイト)の設定は「W」、メモリポイント設定は「P」です。
長短点比率の変更をしてみましょう。
「W」コマンドを入力すると、どのキータイプのウェイトを変更するのか聞いてきます。エレキーは「1」なので1を押します。Ditは短点なので自分は1.0にします。「1」を入れると「1.」となりますので「0」を入力して「1.0」にします。
Dahは長点なので自分の場合は「3.5」に設定しました。
最後に「S」を入力すると変更データが書き込まれます。
登録に失敗したり、何を登録したか分からなくなっても「C」で現在の登録状況が分かります。
望んだ登録データやパラメータにならなかった場合は再度登録し直せばOKです。
こちらにマニュアルがありますので、マニュアルみながら設定変更することをお勧めします。