JE3QDZ 吉村OM作の QDZ Keyer はどんどんバージョンアップを繰り返し、ついに当局エレバグで愛用していたマルツのキーヤそのものの符号を送出するに至りました。
頒布価格は送料込みで5600円。どんどんバージョンアップを重ねても送料負担するだけでバージョンアップは無料という超良心的な対応には頭が下がります。
先日新バージョンがリリースされたので、早速バージョンアップの依頼を行いましたら、行きと帰りでたった2日でレターパックプラスが返ってきました。
今夜ALL JAコンテストにかまけてひと晩寝かした新バージョンのQDZキーヤの設定をしてみました。
自分的には今回のバージョンアップの目玉は「マルツキーヤによるエレバグ動作挙動の再現」です。
QDZ Keyer はエレバグ動作でもオートスペースが利く数少ないキーヤですが、以前から使っていたマルツのキーヤ(キット)のエレバグモードと打鍵フィーリングが微妙に異なり、そのことをQDZキーヤ作者のJE3QDZ吉村 OMにお知らせしたところ、解析して再現してくれたのでした。
当局はフィーリング(打鍵感覚)でしかものを語れませんが、吉村OMはどうやらマルツキーヤはエレバグ動作時の長点がパドルを離しても多少ディレイがかかり長点が長くなることを突き止めてくれました。 (そのディレイが54msだと言うことも突き止めていただきました。)
早速以下のような設定コマンドを流し込んで早速試し打ちしました。
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★この下の行から流し込む★
\
M1
CP A1CLUB WABUN DE JF0RRH JF0RRH A1CLUB WABUN K#
M2
JF0RRH#
M3
CQ CQ CQ { DE JF0RRH JF0RRH PSE { K#
M4
CQ CQ A1C { OAM DE JF0RRH JF0RRH PSE A1C { OAM K#
M5
JF0RRH#
M6
JF0RRH#
M7
JF0RRH#
M8
JF0RRH#
~
\
R1 0005 0005
R2 0005 0005
R3 0005 0005
R4 0005 0005
R5 0005 0005
R6 0005 0005
R7 0005 0005
R8 0005 0005
~
\
W
1 1033
2 10
3 10
4 1033
5 1033
S
\ K N N
\ P 65
\ T 0900
\ H 10 35
\ L R 08
\ B B
\ N N
\ I P 10
\ I S 10
\ X M
\ O F F
\ U 0030
★この上の行まで流し込む★
\(バックスラッシュは日本語キーボードでは半角の¥マーク)
早速エレバグモードで試し打ちをしてみたら、自分の操作よりも気持ち長点が長くなり、ゆったり感が出て、マルツキーヤのトーンにそっくりです。
なんかオーダメードのバージョンアップのようで大変恐縮ですが、マルツキーヤのエレバグ動作を再現していただいたお陰で、マルツキーヤを退役させることができます。MNI TKS JE3QDZ
■■■ 追記 ■■■
エレバグの長点ディレイは固定の○○msと短点比率での指定ができるのですが、マルツキーヤの再現で固定54msは18WPMで0.8と言うことを吉村OMに教わり、Lコマンドのパラメータは R 08(0.8)としてエレバグ打鍵してみました。(モードBで短点メモリ付き)
ところが間延びしすぎて気持ち悪くなり(笑)、これを04(0.4)に少なくしたら良い感じに。暫くこれで使ってみます。
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エレバグなんだからシノゴの言わないで、長点を長く押さえればいいだけじゃん!って言われそうですが、そのタイミングが気持ちよくて指が覚えちゃったので。(笑)
ただそれが気持ちよかった時より、この頃は速度が上がったためか、ディレイのパラメータを0.8から0.4に下げた方がしっくりきた原因なのかなーと。
しかしディレイなしの0.0では、やはり忙しなく聞こえます。 要するにエレキー・スクイズの長短点比率を1:3.0から1:3.3にセットするような効果なんですね。 納得です。
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流し込むコマンドは
★この下の行から流し込む★
\
M1
CP A1CLUB WABUN DE JF0RRH JF0RRH A1CLUB WABUN K#
M2
JF0RRH#
M3
CQ CQ CQ { DE JF0RRH JF0RRH PSE { K#
M4
CQ CQ A1C { OAM DE JF0RRH JF0RRH PSE A1C { OAM K#
M5
JF0RRH#
M6
JF0RRH#
M7
JF0RRH#
M8
JF0RRH#
~
\
R1 0005 0005
R2 0005 0005
R3 0005 0005
R4 0005 0005
R5 0005 0005
R6 0005 0005
R7 0005 0005
R8 0005 0005
~
\
W
1 1033
2 10
3 10
4 1033
5 1033
S
\ K N N
\ P 65
\ T 0900
\ H 10 35
\ L R 04
\ B B
\ N N
\ I P 10
\ I S 10
\ X M
\ O F F
\ U 0030
★この上の行まで流し込む★
Cコマンドで書き込まれたパラメータを確認。
Command Input > C
== Config ==
Paddle Pole = Normal
BUG-A = DOUBLE
BUG-B = ELE-BUG
Sleep Time = 900sec
Weight Ratio
ELE-KEY = 1.0 : 3.3
ELE-BUG = 1.0 : ---
MECH-BUG = 1.0 : ---
Memory = 1.0 : 3.3
PC = 1.0 : 3.3
WPM Adjustment range = 10WPM - 35WPM
Memory Point = 65%
Dash Delay Ratio in ELE-BUG = 0.4
IamBic in ELE-BUG = B
Nebari Reduction Type = Not
Minimum MARK Time (PADDLE) = 10msec
Minimum MARK Time (STRAIGHT) = 10msec
Memory TX Stop Type by Key Operation = Send Mark
ELE-KEY DIT Limiter = OFF
ELE-BUG DIT Limiter = OFF
Time Out Time = 30sec
Memory No.1
CP A1CLUB WABUN DE JF0RRH JF0RRH A1CLUB WABUN K
Repeat Count = 5 / Interval = 5sec
Memory No.2
JF0RRH
Repeat Count = 5 / Interval = 5sec
Memory No.3
CQ CQ CQ { DE JF0RRH JF0RRH PSE { K
Repeat Count = 5 / Interval = 5sec
Memory No.4
CQ CQ A1C { OAM DE JF0RRH JF0RRH PSE A1C { OAM K
Repeat Count = 5 / Interval = 5sec
Memory No.5
JF0RRH
Repeat Count = 5 / Interval = 5sec
Memory No.6
JF0RRH
Repeat Count = 5 / Interval = 5sec
Memory No.7
JF0RRH
Repeat Count = 5 / Interval = 5sec
Memory No.8
JF0RRH
Repeat Count = 5 / Interval = 5sec
Command End.
下の動画は 20WPMですが、長点が少し長いのでゆっくりに聞こえます。