発売されてもう7~8年も経過しちゃった TS-890Sをヤフオクで手に入れて数日使ってみました。今更感もあり誰も特別知りたい情報でも無いかもですが、使用感をざっくりと書いてみます。なお自分の運用スタイルは電信のみ。3.5/7/10MHzの国内コンテストと和文がメイン・・・という偏ったものです。その辺りを割り引いてお読み下さい。笑

①重い
Kenwoodのフラグシップ機はTS-890ではなくTS-990が有りますが、この890は15kgちょっとの重さで、それなりの重量です。1階から2階シャックに持ち運び、梱包を解いてオペレーティングデスクに持ち上げるだけで腰が痛くなりました。TS-940よりは軽いけど内蔵電源分の差でしょうか。
②MENUからの設定はやりにくい
MENUを押して変更する設定は普段使いで頻繁に変更をすることは無いものが多く、通常オペレーションは物理ボタンとツマミが豊富でとても使いやすいと感じました。
③タッチパネルではない
物理ボタンでの操作がメインです。 デコボコがある物理ボタンのほうが手探りでの操作も(慣れれば)できるため、ここはタッチパネルにしなかったのは正解かと思いました。メーター表示だけが何故かタッチなのは意味がよく分かりません。
アイコムはタッチパネルの使い方が秀逸、八重洲はタッチパネルと物理ボタンの役割分担が中途半端かな。(当社比)
なおバンドスコープをタッチするとその周波数にジャンプしますので、タッチパネルではないと言うのは間違いでしたが、タッチパネルとしての能力があるデバイスを使ってはいますが、意図的にその機能を敢えて持たせないUIを採用しているように感じられます。

④ブレークインリレー音は無音
IC-7610同様ブレークインリレー切替音は皆無で、ラグチューに最適です。フルブレークインはセミブレークインのディレイタイム0と言う位置づけです。個人的にはディレイタイムの設定はフロントパネルのツマミでの設定でなくてもMENU内にあってもよかったのではないかと思いました。 その代わりCAR(キャリア量調整)やサイドトーン音量調整をパネルツマミに割り当てて欲しかったかも。 ボタン1個でセミ・フル・BKオフの切替をするアイコム方式でも良かったかな。
⑤ノイズリダクション(特にNR2)が優秀
これはTS-590SGで感動したNR2です。 レーダーノイズにもよく効きます。
これはTS-590SGですが、やはりNR2の効きは素晴らしい!
⑥バンドスコープは及第点
アイコムの域には達してませんが、充分な反応速度と解像度だとおもいました。
⑦XITとスプリットの連携
パイル時に送信周波数をずらすXITですが、XITで+100Hzみたいな設定をした状態でSPLIT長押し&短押しすると、スプリットの表示になります。この状態でTF-SETを押しながらVFOツマミ or RIT/XITツマミを回すとVFO-B(送信周波数)の様子を受信しながら周波数調整ができます。 モチロンXITだけでも用が足りるのですが、スプリット表示だと受信周波数だけでなく送信周波数も表示されます。

⑧冷却ファンが静か
やはりデカい機械は設計も余裕があるようです。50Wで45分1本勝負の和文ラグチューを敢行したところ、ファンの径もデカいとみえて低回転でそよそよ回る為か風切り音もしません。天板もリグ背面もほんのり暖かいだけ。フルブレークインリレー音も静かだし、ホントラグチューに最適なリグだと思います。
⑨目で見てゼロインができる
オーディオスペクトラム表示が常時出ているので、ピークをセンターに合わせるとゼロインできます。オートゼロイン機能もありますがいちいちボタンを押さなくてもよいので便利。ゼロインメータはFTDX10/FT-710など八重洲のリグにも付いててコレは便利。アイコムには(IC-7851は知らんけど)付いておらず耳ゼロインするかオートゼロインボタンをおすかしかありません。
⑩270Hzのルーフィングフィルタは要らないかも・・・
コンテスト時にご近所の大電力局が出てるなんてシチュエイションなら役に立つかもですが、オプションの270Hzルーフィングフィルタは要らないかも。今回手に入れたTS-890Sには取り付けられていましたが。 パネル右上のSHIFT/WIDTHツマミで帯域を絞っていき250Hzに狭めた瞬間500Hzから270Hzのルーフィングフィルタへ自動的に切り替わります。 この挙動はMENUで設定できますが、わざわざ設定変更する必要もないでしょう。