巳キーが来た!

A1CLUBでは毎年干支キーを頒布しています。今年は早いもの勝ちではなく、早期申込と言う形でのデリバリーとなりました。(既に申込は締め切っています)

その巳キーが昨日着荷しました。

昨年の辰キーより大きくなって、造りも安定感があります。ちなみに台になっている丸い鉄ベースはこれです。 
https://amzn.to/3OHyKVG

細かい事ですが、巳キーになってから接続端子も大きくなって一般的なY字端子がつなげられるようになったのがFBです。(昨年の辰キーは小さすぎてワニグチクリップで接続していました。w)

早速リグにつなげて試し打ちしたところ、カッチリ感があり、バネ圧も自分好みの強め設定が可能になっています。

日頃はバグキー・スクイズキーばかりですが、お稽古してこの巳キーでも運用してみたいと思います。

やっぱりスイッチは動かさないとダメ

2024年12月1日(日曜日) 今日から師走です。

昨晩ゼロエリアA1CLUBの大混信会(忘年会@長野市)で散々呑んできたのですが、今朝はA1CLUB日曜恒例和文オンエアミーティング(以下OAM)。しかも自分は7MHzのキー局担当でした。w

TS-830Vで電波を出す前の儀式を行います。TUNEモードにしてメータをALCにし、キャリアを真ん中より少し多めにセットしてSENDスイッチを上げてDRIVEが最大に触れるところに合わせます。 この時いつもより少し針の振れが少ないような気がしたのですが、それでもメータをIPのポジションにしてPLATEでディップ点に合わせてLOADを軽くかけて調整・・・。

パワーはいつものように30W~40Wくらいになるようにキャリアの量を調整し、0700間近になり早速OAM開始です。

途中でコンディションがあまりよくないエリアから呼ばれたので、パワーを入れようとキャリアやLOADを調整してもパワーが出ないのです。 いつもはキャリアツマミを12時の方向に回せば50W~60Wは出るのに何故か20W程度しか出ません。

しかたがないのでTS-830VからIC-7610に急遽リグを変更しOAM自体はつつがなく交信が進み、1000くらいに呼ばれなくなって和文OAMは終了しました。

TS-830Vをチェックしてみるとやはり7MHzでは再チューニングしても20Wくらいしか出ません。 これは逝ったか?(笑)と思いましたが、他のバンドはどうよ・・・

10MHzで同じようにTUNEするとちゃんと100W近くでます。そのあと7MHzに戻って再調整すると今度はちゃんとパワーが出ます!

どうやらバンド切替スイッチを触るとパワーが出たり出なかったりするようです。バンド切替のロータリスイッチの接触不良と断定。

考えてみればこの830では3.5と7と10MHzしか電波は出さず、しかも一度7MHzとかにセットすると、QSYが面倒でそのまま使っている始末なので、接点不良が起こったのかもしれません。

試しにゆっくりとバンド切替スイッチを回すと24とか28、29あたりはVFOの周波数カウンタも表示したりしなかったり、完全に接触不良ですね。 しずかに数回バンド切替を1.8~29MHzまで数往復させると復活しました。

これで様子を見ますが、再発したらリレークリーナで吹いて洗ってみることにします。

当日KCWA CWコンテストが行われており、830Vで数局呼び回りのパトロールをして問題なくパワーも出てナンバー交換もできました。

DitDahChatにQDZ Keyer

夜になると7MHz国内はスキップして国内が聞こえない日が目立つ季節になりました。こうなると和文やるなら3.5MHzに降りるかネットを使ってDitDahChat。

以前DItDahChatのサイドトーン遅延対策について書きました。

サイト内のサイドトーンは遅延して、バグキーやエレキーなどを接続しても、とても使えるシロモノではありません。

しかしQDZ Keyer の綺麗なサイドトーンを使えば良い!と言うことに気付き、QDZ KeyerのKey Out端子にUSB-シリアル変換アダプタからのプラグを差し込みます。(PCからのサイドトーンは出さないように設定。)

フォトカプラ接続なのでシリアルポートからの電圧・電流については気にする必要がありません。(25V/25mAまでOKなのでキーヤを壊す心配はありません。)

これでDitDahChatで快適に和文ラグチューができました。

GAWANTアンテナもどき

アリエクを見てるとGAWANTアンテナみたいなのが売られてまして、3500円と安かったので思わずポチってしまいました。

始めXで、このGAWANTもどきを知ったときは2600円程だったのですが、自分がポチるときは3600円くらいになってました。 で、今また見てみたら3800円に。。。

ポチったあとSNSで評判を調べてみると

・全く聞こえない/飛ばない(マジか!w)
ノンラジアル(アース無し)ではあるけど、グランドラジアルでもよいから少しでも線をアース側に付けた方が受信感度もよくなる
・動作原理はEFHW(端部給電半波長アンテナ)に同調回路をつけたものらしい

と言うことが分かりました。

ポチったのが2024年11月11日、着荷が11月16日朝でした。

早速荷ほどきしてみると、入ってたのがこれだけ。

一応、中も開けて見てみました。

ちっさートロイダルコアに何やらくるくる巻いてロータリースイッチで切り替えるようです。バリコンはポリバリコン。

裏には

なんて事が書いてありますが、どうみてもこの小さなコアに巻いた線とポリバリコンでは20W(たとえSSBやCWでも)の耐圧があるとも思えない感じです。笑

EFHWアンテナは端部高インピーダンスの電圧給電になりますから・・・。

とは言え、一応試してみます。

三脚にMJコネクタを軽く固定して、給電部にはコモンモードフィルタを入れます。

ロッドアンテナは全部伸ばすと1.4mの長さ。この状態で繋いでロータリースイッチはテキトーにポリバリコンも調整。アンテナアナライザではSWRは1.0、インピーダンスはR=52 X=0 とマジ理想的な数字です。

IC-705に接続すると・・・マジ何も聞こえませんでした。w

次にCQオームさんのカウンタポイズ線を取り付けてベランダにぶちまけますと、今度は少し感度があがりました。 EFHWアンテナもラジアル線は不要なのですが、豚のしっぽみたいに数十センチ程度でもちょろっと給電アース部から出すだけで効率が良くなると言う話は聞いたことがありますので、それと似ているのかもです。

この状態でJA9コンテスト参加局で強めのかたを10Wで呼んでみましたが、まったく振り返っても貰えません。笑

次に2mくらいのビニル線をアンテナエレメントにしてグラスファイバ釣竿にはわせてベランダから外に出してみました。

この状態でJA9コンテスト参加局1局だけナンバー交換ができました。(とほほ)

もう少し長い7m~10mくらいのアンテナエレメントをロケの良いところで展開すればそれなりに飛ぶような気もします。同調回路が端部にあるので、1本のワイヤで複数バンドに出られるメリットもありそうです。

ベランダでの使用も1/4λ接地型アンテナとは異なり、電流腹が根元の給電部ではなく(原理上)ワイヤエレメントの真ん中付近になる筈ですから、建物から離れた部分から放射される成分も多くなるので効率が良いかも・・・などと夢が広がります。 いずれにしても1.4mのロッドではダメでしょうね。笑

気が向いたら、この続きをお外でやってみます。(気が向かないかも・・・w)

QDZ Keyer 長短点比率などの変更方法

QDZ Keyer に搭載された長短点比率の変更やメモリポイント位置調整・その他メッセージメモリの登録などはPCに接続してコマンドで設定した方が簡単です。

QDZ KeyerのUSB-C端子からPCのUSB-Aなどにシリアル接続。シリアル端末と通信するターミナルソフトでコマンドを送る訳です。

シスコやヤマハのルータとかレイヤ3スイッチなどの設定をシリアル接続でしたことがあるひとなら訳ない簡単なことですが、そういう事をしたことがないっていうかたもきっといらっしゃることでしょう。

まずターミナルソフトをダウンロードしてインストールします。

有名どころはTeraTermでしょう。

ここから Teraterm-5.3.exe をダウンロードしてから実行するとインストールが始まります。深く考えないで「次へ」を何度か押すとインストールが完了します。

で、このTeraTermでUDZ Keyerと通信するためには、まずはUSBケーブルでUDZ KeyerとPCを接続します。

QDZ Keyer側はUSB-C、PCはデスクトップでしたら大抵USB-Aのコネクタが付いていると思います。最近のノートPCにはUSB-Cしか付いていないものも有るかもしれません。この辺りは各自のPCに合わせてUSBケーブルを用意して接続してください。

次にPCのCOMポートの何番にUDZ Keyerが繋がっているかを調べておく必要があります。

Windows11でしたら左下の検索窓に「コントロール」と入力して検索すると「コントロールパネル」が出てきますのでクリックして開き、コントロールパネルの中の「デバイスマネージャ」を開きます。

ここに出てくる「ポート(COMとLPT)」をクリックして展開します。

自分の場合はFT8運用するためにRIGをUSB接続してあったりしますので複数のCOMポートが見えますが、QDZ Keyerは「USBシリアルデバイス」と言う表示になっている筈です。 当局の場合は COM13 につながっていることが分かります。(この数字は各自の環境によってバラバラです。) COM番号をメモしておいてください。この場合13です。

次に先ほどダウンロードしてインストールした通信ソフト TeraTermを起動すると以下のような画面になります。

ここで「シリアル」を選択し「ポート」を先ほどメモしておいたCOM番号のものを選びます。当局の場合はCOM13ですから

COM13を選んで「OK」をクリックします。

こんな感じで真っ黒な画面になっている筈です。おもむろに「\(バックスラッシュ)」または日本語キーボードをお使いの方は「¥(円マーク)」を一度押してみてください。

以下のようなコマンド待ち画面になります。

コマンドを打ち込む際は「\」か「¥」キーを押した後に、メッセージメモリの登録は「M」、長短点比率(ウェイト)の設定は「W」、メモリポイント設定は「P」です。

長短点比率の変更をしてみましょう。

「W」コマンドを入力すると、どのキータイプのウェイトを変更するのか聞いてきます。エレキーは「1」なので1を押します。Ditは短点なので自分は1.0にします。「1」を入れると「1.」となりますので「0」を入力して「1.0」にします。

Dahは長点なので自分の場合は「3.5」に設定しました。

最後に「S」を入力すると変更データが書き込まれます。

登録に失敗したり、何を登録したか分からなくなっても「C」で現在の登録状況が分かります。

望んだ登録データやパラメータにならなかった場合は再度登録し直せばOKです。

こちらにマニュアルがありますので、マニュアルみながら設定変更することをお勧めします。

VFO-230 PLLデジタルVFO

ヤフオクで手に入れたTS-830Vは有り難い事にヒータON 30分程度で1時間のラグチューをしても10~20Hz程度しかドリフトしないアタリのVFOのようです。

ま・アナログVFOですからこの程度のドリフトならヨシとしなくてはなりません。

TS-830V/SのVFOは5.4MHz~6.1MHzまでを発振するのですが、要するにこの発振がドリフトしなければ良いのです。 元々スプリット運用するために売られていた外付けのVFO-230はPLL方式のデジタルVFOだと言う事なので、話に聞けばドリフトも少ないと言うではないですか。 そんな訳でヤフオクで網を張っていました。

するとVFO-230の出品を知らせるメールが来ちゃいまして、条件反射的に札入れして落札してしまいました! なお落札価格はTS-830V/100W改より高価でした。笑

着荷して荷ほどきし、早速ケーブル接続してみました。

受信も送信もVFOを指定し、VFO-230のダイヤルノブを回すとTS-830の周波数カウンタも動きます。 TS-830のVFOダイヤルノブは1回転25kHzとCW受信にはクリティカルで使いにくかったのですが、VFO-230は1/4の速度(1回転6.25kHz)に改造されており具合良くチューニングができそうです。

 IC-7610 のバンドスコープを駆使して送信・受信ともVFO-230を指定して送受信チェックをしてみましたら・・・

どうやらゼロイン受信した周波数で送信すると、1kHz程下で送信されるようです。

TS-830Vはゼロイン受信したところで送信すると、キーダウンすると1kHzくらい上の周波数表示に変わります。BFOのシフトを勘定して送信周波数を調整してくれる訳ですね。

VFO-230の挙動をみると、このシフトをしてくれていないようです。これが故障なのか仕様なのか調べても良く分からず・・・しかたないので、VFO-230に付いているRITをONしRITツマミを9時の方向に回して送信周波数と受信周波数を1kHz程シフトさせてみました。(本当はXITが付いていれば良かったのですが)

FTDX10のゼロインモニタが役に立ちました。w

折良く(?) 7026.88MHzでここのところずーっとビートが出ており。これをパイロット信号としてVFO-230で受信ゼロインさせてみます。

TS-830Vで出力を0.5W程度に絞り送信。FTDX10のゼロインメータ見ながら7026.88MHzにVFO-230で正確に合わせます。

併せてトーンもモニターします。

RITはこの位置がゼロイン受信できたときに、その周波数でオンフレになりました。

思わぬ挙動で VFO-230のドリフトチェックもできませんが、今度の週末にでも和文ラグチューして試してみたいと思います。

■■■■ 追記 2024.11.16 ■■■■

さすがにRITを9時方向に固定して使うのもなんなので、XなどSNSで尋ねてみたら、TS-830VからVFO-230に来ているケーブルの電源ラインに9Vが来ていなければ、送信周波数がズレることがあると言うことでテスタで当たってみたら、これは9.0Vがしっかり来ていて問題なし。

次にサービスマニュアルの在処を教わり、

RIT OFF状態時にキーダウンした時、送信周波数表示を受信周波数表示+800HzになるようにDigital Unit上にあるVR1を調整することを教わりました。英語ではありますが確かにサービスマニュアルに書いてありました。 どうやらこのVR1がCW SHIFT Adjustmentと書いてある通り肝のようです。

VFO-230の蓋を外して見える基板がDigital Unitで、その一番奥左側にVR1はありました。

これまた折良く7026.88kHzでビートが出ていますので、これをパイロットにして調整してみました。測定器はFTDX10です。(笑) FTDX10のゼロインメータを見て、送受信をVFO-230にセットして7026.88MHzのビートにゼロイン受信してから、パワーを最小にしてキーダウンすると、1kHz下あたりで電波が出ていることがFTDX10で確認できました。 このバンドスコープとゼロインメータを見ながらキーダウンして基板上のVR1を回してゼロインするよう調整します。

結果的にキーダウン(送信)すると受信周波数表示の800Hz上の送信周波数表示になりまして、めでたくこんな具合になりました。

これでRITでだましだまし調整しなくても、ゼロイン受信できたところでキーダウン送信すれば800Hz上の周波数で送信して相手にもゼロインできるようになりました。

当たり前ですが、MAIN(TS-830VのVFO)からVFO(VFO-230のVFO)にメモリ経由で周波数を転送できることも、たすき掛け動作も、T-F SETの動作も全て確認できました。めでたしめでたし!

QDZ Keyer 速度調整範囲修正

QDZ Keyer の速度調整はデフォルトでは5wpm~60wpmです。

5wpmみたいな劇遅だったり、60wpmみたいな超高速打鍵はできるわけもなく、実用範囲は15wpm~40wpm程度でしょう。

JE3QDZに相談したら、速度調整ボリュームのGND側に抵抗を入れれば最低速度が上がり、3.3V側に抵抗を入れれば最高速度が下がると教わりました。

早速手持ちの抵抗をいろいろ組み合わせてみたら、GND側に2kΩ、3.3V側に10kΩを入れると10WPM~36WPMの範囲になりました。

天ぷらハンダで空中配線・・・

まあ引っ張っても取れないから、こんなので良いことにします。笑

下はもう少し抵抗を増やして1kΩと2kΩを直列に3kΩにしたら18WPMになりました。15WPMくらいにするには2kΩ+470Ωくらいでできそうだったのですが面倒くさくて2kΩのままで作業終了しました。(笑)

今までは速度調整範囲が広すぎて、調整もクリティカルだったのですが、これくらい狭い範囲の実用域だと調整しやすくなりました。

実際にエレキーを使う場面は、和文交信で相手の速度に合わせ18~23wpmくらい、コンテストでの呼び回りやPOTA局やDX局呼ぶので30~33wpmくらいの2パターンでしょうか。 10~15wpmだと遅すぎてエレキーでは逆に打ちにくいので、その時は縦ぶれストレートキーを使う事が多いです。