TS-830VにCWフィルタ取り付け

ヤフオクで落札したTS-830Vには残念ながらCWフィルタが付いてませんでした。

この830ではCW以外やる予定はない為、是非ともCWクリスタルフィルタは欲しいところです。そもそもマイクも有りませんのでマイクコネクタにはフタを付けておきました。(笑)

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TS-830用の500Hz CWフィルターはYG-455Cなんですが、これヤフオクで探しても全く見つかりません。

これ入手困難で代わりにYG-455C-1という830より後に売られたTS-930/940/950/850/690/450みたいなやつに入れられるのしか見つかりません。

やむを得ずYG-455C-1を落札。コレそのままでは830には付かず、多少加工が必要な事と、中心周波数が700Hz低いのでIFシフトを左に回さないと使えない、、、という問題はありますが、まあやってみました。

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結構デカいですね。(笑)

フィルタモジュールが両端にコネクタの付いた小さな基板(ドーターボード)に載ってます。TS-830に取り付けるには、このドーターボードを取り外してフィルタモジュールのみにする必要があります。

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取り付け用のネジ2個を外し、両端2個づつ4カ所をハンダ吸い取り器を使ってドーターボードを取り外します。

金属ケースのモジュールに繋がってる為か、20Wくらいのハンダゴテではかなり念入りに熱を加えないとハンダを吸い取れませんでした。

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分離するとこんな感じ。

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次にAC電源ケーブルを外してから、TS-830の上下フタを外します。昨日整流ユニットのある底面を開けたら基板上にホコリも溜まってなくて、保管状態はかなり良いな!と思ったものでしたが、それもその筈。底面は埃は溜まりませんよね。

反対の上面の基板には埃がそれなりに堆積してましたので、作業の前にエアダスターでホコリ飛ばしをしておきました。

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フィルタを取り付けるのはIFユニット。上面左の基板がそれです。

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このIFユニット基板の真ん中あたりに

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空き地があります。そこにフィルタを取り付けます。真ん中2個のネジをナットで締め、その両端に2本づつ計4本を基板にハンダ付けします。

本来ならこのIFユニットを取り出してからフィルタを取り付けて、また元に戻す・・・ってのか正しいのでしょうけど、コネクタがやたら沢山あって、一度外すともう元に戻せなさそうなので、コネクタ外さないでなんとか済ますように、ハンダゴテが入るくらい基板を少し持ち上げてみました。

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ま・これくらいのスペースがあれば何とかハンダ付けできました。

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何とか無理くりハンダ付けして、基板をねじどめします。

次に、YG-455Cひとつだけ取り付けの場合はCW3にコネクタを付け替えます。何やらこのジャンパを変える事でパネルのモードスイッチでCW-Nを選んだ時の挙動を決めるものらしいです。

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初めはCW1に刺さっていますが、これを外して
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CW3に付け替えます。

これで作業は終了。カバーも付けて元通りにします。

モードをCW-Nにすると、受信音が変わります。正しく機能しているようです。

IFシフトは左に90度(時計でいうと9時の方向)回した状態で良いようです。VBTは信号が一番聞きやすいところに合わせます。

もう少しバンドが混雑してないと威力が分からず明日確認してみますね。

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翌日の土曜日早朝、A1CLUBのオンエアミーティングのパイルをCW-N(CWフィルタ有り)とCW-W(CWフィルタ無し)を切り換えて動作チェック。 めでたく機能していました!

YG-455C-1 を基板から取り外すのが一番面倒くさい作業でした。笑

【追記 2024.10.3】
昨夜のAWT(A1CLUB Weekly conTest)をフィルタ切り換えて受信してみました。

効果抜群です。830の上に乗ってるのはDSP APFで、これも併用すると一段と聞きやすくなりますね。

TS-830V サイドトーン修理

ヤフオクで落札したTS-830V/100W改ですが、動作チェックしてみるとなんとサイドトーンが出ないじゃないですか! サイドトーンくらいローカルで作って鳴らせばいいか・・・と思いきや、サイドトーンをVOXに入れてセミブレークイン動作させるという建て付けの都合、どうしてもサイドトーンに出て貰わなければなりません。Webで調べると、整流ユニットのR13(100kΩ 1/2W)を交換すれは良いとの情報があり、それに賭けてみることに。(笑)

まず最初に作業エリアを確保する為にデスク上の片付け。(笑)

そしてネジを外して筐体カバーを外します。目的の整流ユニットは底面側にありました。

D12の左側に縦に取り付けられているのがR13です。

この抵抗R13を交換するには、この基板をとめている4本のネジを外して基板を起こして立てます。

作業しやすいようにリグを横に立てます。

R13の場所を確認して半田吸い取り網線を当てて取り外します。

慎重に半田ごてを当ててハンダを吸い取ると・・・

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取れました! 100kΩ抵抗の筈ですが測ってみると

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抵抗値無限大で単なる絶縁体になってました。

これを新品抵抗に交換します。

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秋月電子の通販で100本200円。1本しか使いませんが。(笑)

一応測定。
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R13を取り外したところ

基板の裏側から100kΩを当ててみます。
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足の曲げ長さOKなのを確認して、

基板表面から抵抗を差し込んで半田付けします。余ったリード線はニッパでカットし、基板を元に戻して4本のネジで固定。

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フタを取り付けて、早速テストです。

めでたくサイドトーンが出て、セミブレークイン動作も完璧でした。

JARD基本保証

TS-830V/100W改の免許をおろすべく、初めてJARDの基本保証なるものを受けることに。

流れはJARDのWebページ「基本保証業務のご案内」にある通り

STEP 1. 電子申請用ファイルを作成・保存 ...
STEP 2. 保証願書の入力 ...
STEP 3. 電子申請用ファイルをアップロード ...
STEP 4. 保証料の振込 ...
STEP 5. 基本保証申込みの完了

と言う案配で、やってみたら手順は単純でした。(記載内容はともかく。笑)

総務省の電子申請Liteで送信機増設の変更申請を作り、それを総通に送らずファイルを保存。

次にJARDのWebから「保証願書」を入力作成し、その願書に添付ファイルの形で先ほど保存した電子申請ファイル(zipファイル)を添付してアップロード。

その後JARDから受理した旨のメールがすぐ返ってくるので、そこに書いてある振込先口座と金額を確認して振り込み処理。

ここまで2024年9月21日(土曜日)に完了しました。

翌週の9月26日(木曜日)夕方にJARD保証事業センターから「保証完了のおしらせ」というメールが来ました、それに「技術基準手希望の保証書(変更)」というPDFファイルと、総務省電子申請・届出システムLiteに食わせる申請書のZIPファイルが添付されていました。ZIPファイルはJARDで内容チェック&訂正が行われているようです。

早速電子申請・届出システムLiteにログインして、先程ZIPファイルを読み込ませ、最後の工事設計書の添付書類のところに「技術基準適合の保証書(変更)」のPDFファイルを添付して送信してオシマイ。

ステイタスはすぐ到着になり、翌日確認したら受付処理中になっていました。

 

続TS-830V

ヤフオクで落札し昨夜着荷。問題なくてすぐにでも免許おろせば使える!みたいに思ってたのですが、今朝さらにいろいろいじってみると不具合も発見。

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まず大問題がひとつ。サイドトーンが出ないのです。このリグサイドトーンをVOXに入れることでセミブレークインを実現しているので、サイドトーンが出ないとブレークインができません。いちいちSENDスイッチを上げてから打鍵するわけにもいきませんので、サイドトーンは絶対に出てくれないと夜も日も暮れないのです。

ネットで検索するとサイドトーンが出ない事案がいくつかヒットしました。

とか

さらには

どうやら原因は高圧電源を取り出す RECTIFIER UNITにあるR13(100kΩ/1Wくらい)が壊れているもので、交換すれば良いようです。

手持ちに100kΩの抵抗なんてないので(多分・・・探せばありそうですが探すのも面倒で)秋月さんに100個入り200円+送料500円(!)の合計700円で発注。

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次にWARCバンドの送信ができないことも発覚。どうやらWARCバンド解放間際の製品らしく、今の状態では受信しかできません。きっと送信制限が掛かっているはずだと踏んで、この本で調べてみると・・・

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RFユニット上のJ2ジャンパーケーブルをカットすれば良いようです。

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次に大問題とまでは言えませんが、トーン調整のバリオームがガリってますね。くるくる回してみても状況が好転しないので、リレークリーナー(接点洗浄剤)をかけてみることにしましょう。

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あと、やっぱりIFクリスタルフィルタは欲しいですね。ヤフオクで探さなきゃ。

 

初めての真空管ファイナル機

何を思ったか真空管のリグが欲しくなりヤフオクでTS-830V/100W改を見つけて落札!
あ・いや JJ0SFVとJF1LXOの影響を受けました。笑

ヤフオクで落札したTS-830V/100W改、早くも本日着荷しました。程度はとても良さげです。恐らく40年程前のリグの筈。それにしては外装・パネルもキレイな部類だと思います。
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とりあえず電源ケーブルとアンテナを繋げて受信してみました。ひと通りつまみやスイッチをガチャガチャしてみてもボリウムのガリもなく7メガ聞いてみても違和感なくフツーに受信できました。当時の最高級リグですよ!(笑) 良いモノを落札できました。
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残念なのはCWフィルターが入ってないことでしたが、VBTをちょっとNARROW側に回して、追加で外付けのDSP APFを入れて200Hzに狭めると快適でした。IFクリスタルフィルタではないので、近接に強い信号が入ると引っ張られて厳しいでしょうけど、こんな年代物のリグで大混雑のコンテストになんて出るはずもないので、これで良い事にしたいと思います。

レトロリグデスクにすべく、夜中にちょっと並べてみました。

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とにかくJARDに基本保証の申請して早く免許おろさなきゃですね。オンエアが楽しみです。

電鍵滑り止めゴムマット

自分の場合、縦振りやスクイズキーはそれ程でもないのですが、バグキーやエレバグのシングルレバーパドルだとハードヒッターになりがちで、気付けばバグキーがだんだんズレて斜めになってます。笑

もちろん、台座についているゴム足を新しいものに交換したり、電鍵の下に敷くゴムシートをいろいろ買っては試してみたのですが、これが決定版!というのがなかなか見つからないでいました。

先日教わったゴムシートは正にCW電鍵用と銘打ってアマゾンで売ってました。そんなのがあるのか!笑

着荷してみてみると、包装にはこんな注意書きが・・・

とりあえずハンドソープで洗ってから水気を拭き取り乾燥。早速デスクの上に敷いてみました。

他にいろいろ試し買いしたものと同様で裏と表で吸い付き(笑)が違います。裏の方が摩擦が大きくて滑らないのです。 できればこの裏面を両面にして貰いたいのですが・・・。

予想通り表面を上にしてバグキーを置くと多少滑りがありました。

upside downでひっくり返すと

Vibroplex Original Bugですと滑りがほぼなくなりますが、Blue Racerだとこれでもちょっと心許ない感じ。やはりキー自体の重さに関係しているんでしょうね。青蛇は細身で軽いんです。笑

Begali Intrepid や GHD のBugは全く問題なくズレませんでした。

これで暫く使ってみますが、まだまだ決定版!を探す旅は続きそうです。笑

接点磨き

Vibroplex VIBROKEYER シングルレバーパドルですが、ヤフオクで落札したクリーム色台座のと、新品で購入したクローム台座でピカピカの2台持っています。

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余談ですが、こちらを読むと

https://www.vibroplex.com/techdocs/WW7P-Serial-Number-List.pdf

Vibroplex VIBROKEYER の製造は1960年1月からで、私がヤフオクで落札して手に入れた #378568 は 1975年製造のようです。約50年! 一体どこをどう経由して私の元にきてくれたのか・・・。笑

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さて接点を確認します。 クリーム色(ベージュ色)台座の1975年製造の接点を見るとサビなのか汚れなのか分かりませんが黒ずんでいます。

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このパドルはエレバグのマニピレータとして使っているので、メカバグキーとは違い符号がかすれたりはしませんが、接点部分を見るとコンタクトしてるところは銀色、それ以外は黒っぽくなってますので、とりあえず研磨剤の入っていない液体金属磨きを使って接点を磨いてみました。

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これを綿棒に付けて接点をコシコシ磨くと綿棒が黒くなって汚れが落ちたことが分かります。

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液体金属磨きをつけて磨いては、綿棒で乾拭きを何度か繰り返します。

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接点は銀色になりキラッと光るくらいになりました。その後接点のコンタクト位置を調整して、仕上げに名刺を1枚取り出して接点に挟んでゴシゴシ薬剤を落として完成。

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チャタリング低減機能がついているQDZ Keyerでエレバグなので、そもそもかすれたりはしないのですが、接点がピカピカになっただけで上手くなったような気がします。(当社比w)

時間がある時にバラして部品の洗浄と磨きをしようと思います。