ベランダにカーボン釣竿アンテナ+ATUで細々とオンエアしていますが、ATU(CG-3000)直下にどうしても必要になるのがコモンモードフィルタ(チョーク)です。
これがないと同軸ケーブルの外網にATU側から不要なコモンモード電流が流れ、同軸ケーブルの取り回しかた次第でSWRが変化し安定しません。電源ケーブルも同じく余計な高周波電流が悪さをしてインターフェアやPC・電化製品などへ回り込みが発生しやすくなります。 1/4λ接地型アンテナには必須だと言ってよいと思います。
同軸ケーブルをトロイダルコアに何回もクルクル巻くのは難しいので、これを買って使っています。
ATUの電源供給&コントロールケーブルは3~4芯のケーブルをクルクル巻くために割合径が大きめなやつを購入。
これにビニル線を14回程巻いて
タカチのケースに穴をあけ
なんとかケースの両端からビニル線を出して
ハンダ付けします。
4Pinのコネクタ(オス・メス)を付けて元の接続ケーブルとATUの間に挿れます。
コネクタやケーブルに力が加わらないように取り回しに気を付けます。(これは良くない例・・・笑)
トロイダルコア(コモンモードチョーク)は金属物と最低でもコアの直径分は離すとよいそうです。(聞いた話)
コモンモードフィルタ(チョーク)を入れたおかげでアンテナの調整もうまくいくようになりました。アンテナ直下にアンテナアナライザを置いて、アンテナ調整がばっちりできた!と思っても、同軸外網に不要な高周波電流が逆流した状態になると当然同軸ケーブルの経路によってSWRも変わってきます。
ATU使用時もSWRが安定し、パワーを入れている最中にSWRが変化することも殆どなくなります。
ATUにフルパワー入れている最中にSWRが変化すると、突然自動的に再チューニング動作が始まり、ATUのリレーを焼損して壊してしまうなどの事故が起こりやすくなります。
なお、同軸ケーブルや電源ケーブルなどにパッチンコアを何十個も通すかたがいらっしゃいますが、自分も経験しましたが気休めにしかなりません。 それどころかパッチンコアを何十個も付けるとその自重で同軸コネクタからケーブルが引っ張られて、接触不良を起こします。 コアを通すだけでは効果は殆どありません。コアに何回巻くかが勝負(笑)です。