6mまで対応しているCPATUですが、CG-3000 汎用ATUは28MHzまでで6mは非対応。そこでICOMのAH-730を使ってみることにしました。
現用のCG-3000のあったところに、そのまますげ替えであればカンタンなんですが、コントローラケーブルはそのまま使えない為張り替えとなり、土曜日の14時から2時間掛けて暑い中の設置作業となりました。
コントロールケーブルに挿れるコモンモードフィルタはAH-730直下とRIG背面に2つAbility社製のものを購入。
屋内のはこのままむき出しでもよいのですが、ATU直下でむき出しではナンなので全体を自己融着テープで巻いたあとビニルテープで巻き巻き。
たまたま手持ちのビニルテープが赤しかなかったので・・・
AH-730に接続して、これも自己融着テープ&ビニルテープで防水処理。
AH-730付属の10mコントロールケーブルでは長さが足りないので、延長用の10mケーブル(シールド付き4芯)を発注。これ片方はコネクタが付いていないタイプだったので、コネクタをアマゾンでゲットしてハンダ付けしました。
ワイヤストリッパで被覆を剥いてハンダ付け。
予備ハンダしておけば確実簡単。
コネクタの尖った側から、緑・白・赤・黒の順です。
大きさの違いはこんな感じでした。面積はそれ程違いませんが、厚みが違います。
地味な違いですが、CG-3000の金具取り付け部分はプラスチックで、このままだとプラスチックが割れたり、歪んで防水効果に影響を与えます。 AH-730は金属になっていてUボルトをそのまま取り付けてもビクともしません。
給電同軸ケーブルもAH-730直下にコモンモードフィルタを挿れ設置作業終了し、早速全バンドのチューニング状況を確認するも、なんと6mだけチューン取れず。。。その代わりと言ってはナンですが、CG-3000ではダメだった1.8MHzが(電波が飛ぶかどうかわかりませんが)チューンOKとなりました。
実際の飛び具合は翌日日曜早朝のA1CLUB和文オンエアミーティングで3.5/7/10MHzとQSOでき動作確認しました。当たり前ですがCG-3000となんら変わらずでした。
-----
ところで、今までのATUは汎用のCG-3000なので、10Wのキャリアさえ注入できれば、キャリア自動検出してチューニングが始まります。
同軸ケーブル切換器でIC-7610/IC-7300M/IC-705/FTDX10と4台のリグを切り換えれはCG-3000を共用できました。
ところがAH-730はICOMの無線機には繋がりますが、複数のICOM機を切り換えて使うことも、八重洲の無線機に繋げることもできません。
以前からAH-4 ATUをいろんなメーカのリグで使える簡単コントローラの自作記事を見てましたので、作ってみることにしました。(AH-730でも動くはずなので)
上のblogに書かれている回路図(と言うか結線図)です。超簡単!
-----
必要な部品はトグルスイッチ(電源ON/OFF)、タクトスイッチ(押してる時だけONになるスイッチ。チューニングスタート用)、LEDと2kオームの抵抗、ケース、ICOM ATU用コネクタ(メス)、配線用ケーブル、4芯ケーブル。以上です。
LEDはタクトスイッチと一体化してる物を選びました。トグルスイッチとタカチのケースは手持ちのものを、あとはマルツの通販とAmazonで調達しました。
ICOM ATU 4Pコネクタ(オスメスセット)
https://amzn.to/3Lyicy4
タクトスイッチ(LED付き)
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/3095/
2kΩ抵抗(1/4W)
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/1293/
初めにトグルスイッチとタクトスイッチの取り付け。テキトーにドリルでケースの穴あけをしたためスイッチがちょっと斜めってしまいました。(笑)
ATUからくる4芯ケーブルと電源(13.8V)のケーブルを通す穴を開けて、あとは空中配線です。まじテキトーで美しくないけど、こんな感じで完成。
滑り止めにシリコンの足を貼り付け、電源を繋いでテストします。
使い方は
①簡単コントローラのトグルスイッチをONして電源を入れます
②リグで10Wキャリアを出します
③その直後すぐに簡単コントローラのタクトスイッチをLEDが点灯するまで押し続けます(LEDが点いたら手を離します)
④タクトスイッチに付いているLEDが消えたらリグのキャリア注入をやめます
⑤チューニング完了
チューニングが取れないとLEDが消灯しません。
IC-7610でAH-730・ATUコントローラによるチューニング
動画では分かりにくいのですが、タクトスイッチ一体型のLEDランプが消えればチューニング完了です。
FTDX10でAH-730・ATUコントローラによるチューニング
これでFTDX10でもICOM AH-730 ATUが使えるようになりました。
なお、この手動チューニングをするとその周波数でのベストチューニングをしてくれるようです。ICOMのRIGに直付けしRIGフロントパネルのTUNEボタンでチューニングするとSWR2.0以下でチューニングしたところを覚えているらしく、ベストチューニングにならないように感じます。(気のせいかも)
-----
(追記 2024.7.21 20:00)
IC-705でCG-3000を使う際、IC-705はファイナル保護の為SWRが高いとき出力を絞ってしまい汎用ATU CG-3000をチューニングスタートさせることができず、途中にアンテナチューナ(手動やATU-100のようなリグサイドで使うATU)を介してCG-3000を動かすに足るだけのパワー約2.5W程度を出させるようにしていました。
しかしAH-730では何故かATU-100経由のフォーメーションではチューニングできず、直接アンテナを接続して以前作った10Wスイッチで10Wキャリアを出させてた直後に、超簡単コントローラのタクトスイッチを押せばチューニングが取れました。