マッチングコンデンサボックス

ベランダモビホの実験で7MHzのSWRがイマイチ下がらなかったので、マッチングコンデンサボックスを作ってみました。

アンテナアナライザでの測定では

こんな具合ですから、同調点はハッキリとしているので共振はしているけど、インピーダンスが合っていない状態のようです。

RとXはどんな感じかというと、

となってまして、XがプラスですからC(コンデンサ)の容量不足。コンデンサを追加してみようと思います。

【ちなみに同調点がハッキリとしていないとか、SWRが5以上無限大的な時はアースが足りない状態だそうです。この法則を当てはめるとアースは足りているようです。】

回路図的には

で、モービルホイップの芯線から分岐させてコンデンサ(バリコン)を経由してGND(同軸ケーブルの網線側)に接続するだけです。

材料は

■バリコン ジャンク箱にあったもので何pFなのか分かりません。100pF~300pF程度あれば良いらしいんですが・・・。耐圧も分かりません。50W程度なら問題ないんじゃないかな・・・テキトーです。w

■ケース バリコン周辺は高圧がかかる場合がありますから、ケースに入れないと危険です。 ホームセンターで買ってあったタッパを使いました。

■MJコネクタ アンテナエレメント側とRIG側。ケースに2個取り付けます。

同軸ケーブル MJコネクタ間とMJコネクタ~バリコン間を配線するので細い同軸ケーブル(1.5D2Vとか)の切れ端を2本

■マジックテープ エアバリコンをケースに取り付けるのにビス穴開けるのは面倒なのでマジックテープで貼り付けて固定します。

■ツマミ バリコンを操作するのに取り付けます。絶縁と操作性の両面で必要です。大抵イモネジでバリコンの軸に取り付けるので小さな六角レンチや精密ドライバセットが必要になります。

早速工作開始。

始めにバリコンの取付位置を決めて、バリコンの軸(シャフト)をケース外に出す穴を開けます。 バリコンはマジックテープで固定するのでその厚さ(高さ)も考慮する必要があります。穴の位置決めの前にマジックテープを貼ります。

ケース側にもテキトーに貼ります。

バリコンを置いてみて、穴の位置をマジックで印を付けておきます。

小さな穴を始めに開けてから

ドリルビットを徐々に太いやつに取り換えながら徐々に大きな穴にしていきます。

バリコンの軸を当てながら穴に入るまでリーマで穴を広げます。

バリコンをセットして、軸を通して、ツマミを取り付けてみます。

次にMJコネクタを2個取り付けます。 取り付けてみたバリコンを一旦外します。

MJコネクタの取り付け穴を左右に1個づつ開けてMJコネクタを差し込みます。シリコンが混ざっているタッパーケースのようなので少しキツイくらいの状態で押し込みます。

両側にMJコネクタを差し込んでとりあえず穴あけまで完了。

いよいよ配線します。配線ケーブルは1.5D2Vくらいの細いやつです。ケーブルだけをこの短さで買うのは不可能なので、両端にBNCコネクタが付いた30cmくらいのケーブルが300円くらいで安かったので購入。

新品買ってきていきなり切断するのも忍びないのですが心を鬼にしてニッパで切断!

ケーブルをさらに半分に切断します。1本はMJコネクタ間をそのまま接続。もう1本は網線と芯線に接続しバリコンを接続します。(要するに分岐します。)

片方のMJコネクタに接続するのはこれ。

もう片方はこれ。

分岐のもうひとつはバリコンにはんだ付けしますが、端子が出ている方は20Wくらいの半田ごてで付きましたが、バリコンのボディには60Wくらいある半田ごてじゃないと上手く付かない模様。

まったく付いてません・・・。しかたがないのでここだけはワニグチクリップで繋げることにしました。(情けなや)

バリコン側のワニグチクリップはビニルテープで軽く絶縁しておきました。(見てくれは超悪いけど・・・)

一応完成!

蓋をして両端に同軸ケーブルとコモンモードフィルタを繋げて今週末のテストに備えます。