キーイング・リレーボックスの製作

ICOM IC-7300や705では気にならないのですが、何故かYAESU FTDX10ではバグキーを接続するとサイドトーンがカスレ・ガサガサ音が気になります。メカニカルバグキーの特に短点ON/OFFの狭間の感度の問題でしょうか。

しかたないので、今までフォトカプラ経由にしてON/OFFがキレイになるようにエレキーのストレートキー入力を使っていました。

しかし、フォトカプラを利用するためだけにエレキーを使うのもナンなので、以前OMさんに教わったキーイング・リレーを作ることにしました。

回路的には簡単で、乾電池+バグキーでリレーをON/OFFさせて、その出力をトランシーバに入れるだけ。

使った部品は単3乾電池ケースと3.5mmステレオミニジャック2個、それから1.5Vで動くリレーです。

はじめに単3電池ケースの加工。 単3電池3本用のケースですが、実際に使う電池は1本のみ。のこりのスペースに3.5mmステレオミニジャックとリレーを配置します。

はじめにミニジャックを取り付けるスペースを作る為に単3乾電池の壁(?)をニッパで切り取りました

穴を開ける前にミニジャックを置いてみてイメージトレーニング。(笑)

次にミニジャックを取り付ける場所を決め穴開け。

まず細いドリルで穴を開け、徐々に太いドリルビットに交換しながら、ミニジャックが入るまで穴を広げます。

穴が開いたらミニジャックを取り付けてみます。

ふたが閉まるか確認。

次に1.5Vリレーと電池・ミニジャック間を配線します。

リレーはパナソニックのHY1Z-1.5Vと言うやつを1個300円弱で入手。

もうあまり使うこともないとは思いますが、3個発注しました。

ビニル線の被覆をむいて予備ハンダ。3.5mmミニジャックの端子とリレーの端子にも予備ハンダしておきます。

これで一応結線は完了。

早速電池を入れてバグキーとトランシーバをつなげて動作テストしてみます。

キーイングすると、メカニカルリレーの音がカタカタ言って、トランシーバのサイドトーンがしっかり鳴っています。 心配されたガサガサ音やカスレはかなり改善されています。(フォトカプラ経由と同程度)

この後、リレーを両面テープでケースに貼り付け蓋をしてバグキーを打ってみたら、ケースとリレーの相性か、リレー動作音のカタカタが倍増。。。

絶縁と消音を兼ねてコクヨのひっつき虫でリレーを全部モールドしてケースに収めてみました。

しかし、より一層カタカタの振動がケースに伝わりやかましくて参りました。

結論としては絶縁の為、量は減らしましたがリレー全体はこのママひっつき虫で包み、さらにティッシュで軽く包んでケースになるべく面で接しないようにしてみたところ、静かなカタカタになりました。(変な表現ですが)

みてくれは良くないのですが、試してみたところ、これが一番静音でした。

最後に底面にゴム足を付けて完成です。

リレーの動作音を消すために、こんなに工夫しなきゃいけないとは想定外でしたが、これで満足のいく結果になりました。