トンツーオシレータでDitDahChat

お空の具合を気にすることなくネット上でモールスでの交信が楽しめるDitDahChatですが、このサイトでエレキーやバグキーを使えるようにUSBシリアル変換アダプタを用意して接続しました。

しかしこの接続方法だとPCから流れてくる自分のサイドトーンに微妙なディレイがかかり、へたくそなキー操作にさらに磨きが掛かってミスタッチだらけになります。

しかたなくカツミのキーヤーEK-129のサイドトーンを使ってDitDahChatのサイドトーンを絞る方法で楽しんできました。 ただコレだとEK-129のサイドトーンがお世辞にもきれいな正弦波トーンとは言えないことと、DitDahChat側の受信音とEK-129側の送信サイドトーンとセパレート運用(?)になり、PCに接続したイヤフォンひとつで隠密運用は不可です。

その不便さを解消するのにTon2Oscillator(トンツーオシレータ)なるアプリがあることを JF1LXO局から教わり、まずは試してみました。

第一回目の挑戦はあえなく敗退。w マニュアル通りに設定しても音は出ませんでした。JF1LXO局のブログコメントによるとシリアル変換のチップがCH340というもので動作確認が取れているということで、具体的な商品名を教えて頂きアマゾンで早速購入。2個セットで1300円くらいでした。(1個で良いけど2個セットで売ってたのでしかたなく。w それにしても安い!)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09CK79B4C/ref=ppx_yo_dt_b_asin_image_o02_s00?ie=UTF8&psc=1

着荷してすぐに試したかったので、端子にいきなり直付けハンダ! とにかく動かすこと優先で。w

マジてきとーですがこれでフォトカプラ経由にしてエレキー・バグキー・ストレートキーとなんでもシリアルインタフェイスで電鍵が接続できました。

次に Ton2Oscillatorをダウンロードしてインストールします。

こちらを見ながら設定してみます。このUSBシリアルアダプタにはCOM7がアサインされてましたので、Ton2OscillatorのPort指定はCOM7でCTSをセットします。(さっきテキトーにハンダ直付けしたのがCTSだったので。)

KeyingをONにすると、接続してある電鍵を叩くとPCのスピーカからサイドトーンが出ました!

次にcom0comと言う仮想COMポートドライバをインストールします。

初めにインストールして設定してもCOMポートのペアがデバイスマネージャで表示されこそすれ、警告マークが付いた状態では機能しなかったのですが、こちらを見ながらドライバの更新をしたらバッチリ認識するようになりました。

ポイントはWindows Updateからドライバのダウンロード&更新をしなければならないことです。デバイスマネージャで警告が出ているところを右クリックしてそこで更新してもダメでした。 これが分かっていれば・・・(よくドキュメントを読めということですね。笑)

このcom0comという仮想COMポートドライバは仮想的にCOMポートを一対作り、その1対のCOMポート間をクロスケーブルで繋いだように振る舞うものです。

com0comを動かして、左下のAdd Pairボタンを押すと「CNCA1」と「CNCB1」と言う謎のポートが1対出来上がります。この
「CNCA1」と「CNCB1」を
「COMxx」と「COMyy」に書き換えます。
(xxとyyは使われていないCOMポートを指定)
自分の場合はCOM11とCOM12にしておきました。

そうするとデバイスマネージャに

こんな具合にOSレベルでCOM11とCOM12が認識されました。

Ton2Oscillatorの出力をこのcom0comで作った仮想ポートペアのどちらかに指定し、その対になったもう一方のCOMポートをDitDahChatのシリアル接続に指定すればよいわけです。今回はTon2Oscillator側ではCOM11を指定しました。

DitDahChatとの連携はこんなエラーが出てしまいましたが、構わず続行して手動でDitDahChatにアクセスしてしまえば問題ありませんでした。

DitDahChatでは「Use external key」を選び、先程Ton2Oscillatorで指定したCOM11の対になっているCOM12を指定します。

シリアルポートが接続できたら、繋いであるキーを叩いてみてTon2Oscillatorのトーンと、DitDahChatのサイドトーンが一緒に出てくれれば成功です。

DitDahChat側のサイドトーンの音量を最低にスライドバーで変更しておきます。

これで送信と受信のトーンがPCから一緒にでるようになりました。

しかし・・・・サイドトーンのディレイは解消されていません。やはり気持ち遅れがあるようで、エレキーの速度を上げるとどうも短点を多めに送出しがちです。技量の問題?www