常設ではありませんが、庭に逆Vが張れることが分かったので2系統のアンテナを切り換えられるアンテナチューナを引っ張り出してきて繋ぎました。
このアンテナチューナはQRT中の2010年前後に何故かヤフオクで落札したものです。2020年~2021年辺りに少し使っていましたが、それ以来1mWの電波も通過することなく飾り物になっていたものです。
DAIWAのCNW218は100Wまで使える通過型電力計&SWR計にアンテナ切換器が付いたπマッチのアンテナチューナです。FTDX10やIC-7300はチューナ内蔵なので常時チューナはOFFです。FTDX10の上に置くと無線機のコンパクトさとアンテナチューナのデカさが妙なハーモニーを奏でます。w
これを機にIC-705やIC-7300Mも切り換えて使えるように以前使っていた切換器も追加しました。
残りはキーヤーを切り換えるスイッチなんですが、要するにステレオ(またはモノラル)の3.5mmミニプラグを切り換えられれば良いので、こんなやつをアマゾンでポチりました。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BV22B312/ref=ppx_yo_dt_b_asin_image_o03_s00?ie=UTF8&psc=1
オーディオ信号を切り替えるもので、本来はひとつのイヤフォンで複数の音楽ソースを切り替えて聴いたり、逆にひとつの音楽ソースをいくつものヘッドフォン・イヤフォン・スピーカに切り替えて聴く為のものです。
果たしてこれでひとつのキーヤーを複数のトランシーバで切り替えて使える使えるものなのでしょうか。特にボリウムは要らないんですけど。ま・いざとなったらボリウム外し改造をしても良いか・・・。
着弾した実物を見ると金属ケースは適度な重厚感もありなかなかカッコいい。
切替器と両端ステレオミニプラグのケーブルが一本付属。
とにかくトランシーバからのキーヤー入力プラグをこの切替器に差し込んでみたのですが、ミニプラグをジャックに差し込んだ瞬間いきなりトランシーバからサイドトーンが鳴り出しました。トランシーバは短絡していると判断したようです。
理由はなんだか分かりませんが、とにかくこのままではキーヤーのトランシーバ切替器にはならないようです。2500円をドブに捨てたか?!
しかし、このままゴミにしちゃうのも悔しいので、ビスを外して中身をチェックしてみました。
この製品の肝はロータリースイッチで、このスイッチからは10個の端子が出ており基板に半田付けされていることが分かりました。
4対1のステレオジャックの切り替えができるということは、GNDは共通のはずなので、残りの左右チャンネル2x1をスイッチで2x4のどれかに切り替えているから10端子ではないかとアタリをつけて確かめます。
テスタで当たってみると真ん中に並んだ2個がキーヤー入力にしようとしているジャックの左右チャンネル、その2個を取り囲む残りの8個がトランシーバへ向かう4ジャックの左右が対角で配置されていることが分かりました。
トランシーバからのキー入力プラグを差し込むといきなりサイドトーンが鳴ってしまうこの状況、たかがスイッチでこうなるのは音量調整用のバリオームくらいしか犯人は思い当たりません。
ロータリースイッチの接続が分かったのでバリオームを外して、あとはロータリースイッチとステレオミニジャックをジャンパーで直接接続することにしました。
我ながら、かなり乱暴ですがバリオームの端子をニッパで切断!
ロータリースイッチとミニジャックをジャンパーでバイパスするとバッチリ切替動作ができました!
バリオームは電気的には回路から切断しましたが、全部取り去ってしまうとケースに大穴が空いてカッコ悪いのて、機能はしませんがそのままにしておきました。
ゴム足を貼り付けて滑り止め。
バグキー、エレキー、エレバグと3台を分岐ケーブルを使ってパラで接続してあり、これをリレーボックス経由でこの改造切替器に接続します。AジャックをFTDX10へ、BジャックをIC-705に接続してあります。
これでロータリースイッチを回せば最大4台のトランシーバを切り替えてキーヤーを使えるようになりました。
我ながら改造大成功でした。
材料部品で言うとロータリースイッチとつまみ・ステレオミニジャック5個・ユニバーサル基板・ケースとその加工などなどを考えると2500円では作れないでしょう。めでたしめでたし。