フルサイズダイポールアンテナ

自宅には庭はありますが、7メガのフルサイズダイポールアンテナ(逆V)を張れるほどの敷地はありません。それになんといっても家屋に囲まれており、いくらフルサイズとはいえ建物の影でしかも地上高も低い・・・と思って諦めていました。(だから垂直系のカーボン釣竿アンテナに行っちゃった訳ですけど。w)

X(twitter)のフォローをしている JA1BJT が最近フルサイズDP(逆V)を作って移動運用している動画を観て、これでできるならウチも工夫すればイケるんじゃね?と今朝急遽思い立ち実験してみました。

www.youtube.com

確か以前バラン(平衡・不平衡変換するホントのバランw)を買ってあったような気がして、ジャンクから発掘。 これにまた電線の切れ端を継ぎはぎしてワイヤエレメント10m x 2本で7MHz用の逆Vを作りました。 作ると言っても線をバランに取り付け、バランを4mの伸縮アルミポールの先端に取り付け同軸ケーブルを付けて部屋に引き込むだけです。

伸縮アルミポールはベランダの手すりに立てかけバンドで柱と手すりに巻き付けて固定。

伸縮ポールを伸ばして給電点を一番高くします。2階のベランダ床から4mのポールですから、地上高7mというもんでしょうか。 ただ自宅の屋根も隣のお宅の屋根も越えることはできていません。(悲)

問題は左右のエレメントです。片側はなんとか隣の家との壁まで真っすぐ張れ、碍子がわりの紐で結んで固定できましたが、もう片方が3m程敷地が足りず、庭木の枝でヘアピンカーブを描くように折り返して、庭の中央にある樹木に紐で結わえておきました。

スマホで撮影しても分かりにくいので図で書くと、嘘偽りなくこんな感じです。笑

まあ、これでも一応腐ってもフルサイズだし・・・と言うことでアンテナアナライザで見ながらエレメントの長さを調整します。(長めにカットして、折り返して短くする方式。エレメントをカットしちゃうと継ぎ足すのが大変なので。)

その結果はこんな感じ。

最良点がこのあたりでSWRが1.3。

バンド下端でSWRが1.4。

さすが腐ってもフルサイズ、折り返しのベントダイポールですがSWR 1.5以下の範囲は7000~7100までとブロードです。これが短縮コイルなんぞが入ろうものなら、こんなに広い帯域は使えないでしょう。

IC-705に繋いで7メガの電信バンドを聞いてみますと、嬉しいやら悲しいやらカーボン釣竿アンテナと違いをさほど感じません。(笑)

5Wで7041kHz/FT8でCQ出してみると、まあ普通に日本中には飛んでいるようです。

思い付きで粗製急造したベントダイポールにしては、まあこんなものでしょうか。

垂直系のカーボン釣竿アンテナはベランダ手すりのあたりが電流の腹となるのに対して、この逆Vアンテナは低いとはいえベランダ手すりよりは3m程度上に給電部があります。ダイポールアンテナも給電部が電流の腹になるため、もしかしたら電波の飛びはカーボン釣竿よりも良いのかもしれません。(単なる希望的観測・・・。w)

RIGをIC-705からFTDX10に取り換えて、30Wくらいに増量し、折よく行われていたCWコンテストに呼び回りで冷やかし参加で20局程交信できましたが、だいたい一発でコールバックがありました。

もう少し長いマストにして、両端もマストに括り付けるともう少しマシになるかもしれません。 そのあたりは次回の課題と言うことにします。