欧文電信のススメ3

いよいよ送信練習です。

モールス信号を発する電鍵は縦ブレ(ストレート電鍵)・スクイズエレキー・シングルレバーエレキー・バグキー・複式電鍵などがありますが、初心者はまず2枚パドルを使ったスクイズエレキーから始めるのが良いと思います。

「初めは縦ブレ電鍵に決まってるだろう!」と仰る諸兄もいらっしゃいますが、まずは短点:長点比率が1:3であるエレキーで、自分の耳をキレイな符号に慣れさせた方が後々良い影響がありますので、何はともあれスクイズパドルを入手することにします。

国産だとGHDキーやそのOEMCQオームさんがパドルを売っています。もちろんヤフオクなどでBENCHERやバイブロ・ベガリなどを落札ゲットしてもかまいません。2~5万円くらい投資すれば一生使えます。

最近の無線機にはスクイズ機能付きのエレキーが内蔵されていますので、スクイズパドルを入手したらすぐに接続して使えます。

ステレオミニジャックが付いたパドルであれば、両端ステレオミニプラグが付いたケーブルで簡単に接続できるのでお薦めです。

これはCQオームさんのCW-ONE Proです。(パドルレバーは蛍光レッドのに交換してありますが)

ProではないCW-ONEだと2万円ちょうどくらいでお値頃感があります。

後ろにステレオミニジャックが付いています。

無線機に接続し、ブレークインをOFFにしておけばサイドトーンを出して送信練習ができます。

左右パドルのコンタクト(接点)ギャップ(距離)とバネ圧の調整ができるようになっています。これもギャップが狭いのが好き派・広いのが好き派・軽いバネ圧が好き・硬いバネ圧が好きと宗派がありますので、お好みでどーぞ。

左の羽根を右に押すと短点が、右の羽根を左に押すと長点が、それぞれ押している間中連続して出ます。 両方の羽根を内側に同時に押すと「ぽーぽぽーぽぽーぽぽーぽ・・・」となります。言ってしまえばそれだけなのですが、微妙なタイミングで短点が多く出ちゃったり・出なかったりで、こればかりは練習しかありません。

あと自分は右手でパドル操作していますが、左手で操作すべし!と言う教えも昔からありまして、これは「左手でパドル操作して、右手でログを記入できるから」という理由だったのですが、昨今はログもコンピュータロギングになり、コンテストのログもPC。それどころかそのログソフトでPCキーイングまでやってくれちゃうご時世故、左打ちにかつて程のアドバンティジを見出すこともできず、今では右でも左でも好きな方でどーぞ・・・という風潮です。(当社比w)

左打ちの場合は右羽根が短点・左羽根が長点・・・と左右対称にする派と、先程の右打ちの設定のまま左羽根に短点・右羽根に長点の流派もあり、これまたお好きにどーぞというところでしょうか。

なにはともあれコレだけは打てるように練習をします。速度は7メガの筆記受信練習の時に聞いてた局の平均的な速度にてきとーに合わせてください。(おそらく20wpm前後でしょう)

自局のコールサイン
5NN BK

この2つだけ打てれば5NN BKタイプの交信がすぐにできます。

ログブックに書かれている他人様のコールサインを片っ端から打つ練習を1日やれば送信練習はおしまいです。

5NNBK形式の局を見つけたら自局のコールサイン一発で呼んでみましょう。応答があったら5NN BK で一丁上がりです。

この頃のHF機にはエレキーと共に、メッセージメモリも付いてますので、自局コールサインと5NNBK程度なら予めメモリーに書き込んでおいてボタン押すだけで交信できちゃいますが、いずれはパドル(や色んな種類の電鍵)でそれ以外の符号を送信することになりますので、練習ですから手打ちでやってみてください。100局くらいコールすればもう慣れちゃうと思います。

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