先日このブログに書きましたがIC-7610の動作がオカシクなりました。
思い当たる節はあって、先日の雷雨での落雷が原因だと思われます。幸いオールリセットで工場出荷時状態に戻すと復旧できて事なきを得ましたが、バックアップのために以前メイン機だったFTDX10も切り替えてすぐQRVできるようにシャックの模様替えをしました。
と言ってもIC-7610の上にFTDX10を重ねて置き二階建て構造としただけですが。
アンテナ切替機と電鍵の切替スイッチの2つを一緒に操作するだけ。これでIC-7610とFTDX10を瞬時切り替えで受信性能差を体感できるようになりました。
ちょうどKCJコンテストがあったので、運用中に切り替えて使ってみて初めて気づきましたが、どうやらノイズにまみれた弱ーい信号を響かせる力はIC-7610よりもFTDX10の方が優れているようです。
もちろんIC-7610側でもPBTの調整やAPFのSHARP/SOFTそれから帯域の調整、APFのゲイン調整などなどもやってみたのですが、FTDX10のAPFにピタリはまった時のノイズを抑えたトーンの響きには敵いませんでした。
割合強い信号の和文ラグチューみたいな使い方ならフルブレークインのリレー音が皆無なので7610の方が快適なのですが、ノイズで目的のトーンがS/Nすれすれみたいな厳しい状態は八重洲の勝ちでした。(辛うじて近かったのはIC-7610のRFゲインを絞ってノイズレベルを下げて、目的信号も弱くはなりSメータも振れなくなりますが、目的信号が浮き上がり、多少聞き取りやすくはなりました。)
何事もやってみないと分からないものですね。
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SNSで詳しいかたからのコメントがありましたので抜粋します。
近接周波数の妨害排除特性は Dynamic Range Narrow Spacedを見るとおおむね数値で予想できます。
http://sherweng.com/table.html
2kHzスペーシングで、FTDX10は107dB IC-7610は98dBなので、ラボの測定でも9dBの差があります
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と言う具合で数値でも明らかなようです。
最終的にオペレーションデスクの上には所有しているHFリグを全部並べてみました。もちろん切替スイッチでアンテナと電鍵を切り換えてすぐにQRVできるようになってます。