汎用ATU CG-3000を使うためには、10Wのキャリアを注入してチューニングする必要があります。SWRが充分に下がっていない(未調整)状態でいきなり100Wをぶち込むとリレーを燃やすなどの破損につながります。
ラジオパーツジャパンさんでCG-3000を購入した時に併せて専用のコントローラも買ってありますので、10Wキャリア注入は、このコントローラの赤いボタンを押すだけで既にできているのですが、何やら簡単に作れると言うことが分かり暇つぶしに作ってみました。
必要な部品は47KΩの抵抗と1N4001ダイオード、コネクタとスイッチとビニル線だけ。
コネクタはAmazonで
ICOM製 HF無線機用チューナー(ATU)コントロールコネクタ ピンコネクタセット TV
その他はマルツオンラインで購入しました。
抵抗とダイオードは基板やラグ板を使わずにコネクターに直付けの空中配線でやってみます。
ビニル線や抵抗・ダイオードをコネクタの端子にハンダ付け。
コネクタの後ろから端子をカチッと音がするまで差し込み固定されます。
ダイオードは短絡防止のためにビニル被覆のリード線で接続。
短絡に注意してビニルテープで絶縁します。
反対側はモメンタリースイッチ(押している間だけ回路が閉じるタイプ。手を離すと回路オープン)をハンダ付けし、こちらもビニルテープで絶縁。
早速IC-7300の背面にコネクタを差し込んでチューニングしてみます。
超簡単にできるのでCG-3000のようなキャリア注入で自動的にチューニングするタイプの汎用ATUを使う時にはオススメかも。スイッチ1個でケース加工するのもめんどくさいので、ちょっとだらしないけど、こんな感じにしてあります。
【追記 2024.3.5】
このスイッチをトランシーバ背面のコネクタに取り付けるとAH-4とかAH-730が繋がっていると認識しますので、トランシーバ内蔵のATUは機能しません。
IC-7300の内臓SWR計もチューニング時(赤いボタンを押している間)は機能しません。(通常の送信時にはSWR表示をします。チューニング時だけ。)
赤いボタンを押してチューニングしている間、外付けのSWR計を見ながらSWRが充分下がり安定したことを目視して赤いボタンから手をを離してください。(チューニング完了の信号をCG-3000から貰えないのでキャリア注入終了は人間様が判断して行わなければなりません。 IC-7300のディスプレイ左上に「TUNE」が表示されていれば、トランシーバの電源投入後1度はATUチューニング動作が行われたことを示しています。(その時点でチューニングがとれたかどうかとは別の話ですが)
当然ですが、アイコムのAH-4/730に対応したトランシーバに対応しています。IC-7610でも使えています。