漬物樽で1.8MHzに出よう

3.5MHzは先日カーボン釣竿14m程のワイヤエレメントを追加する格好で国内にはまずまず飛ばせるようになりました。これにCG-3000で1.8MHzをチューニングしてみてもさすがにエレメントが短すぎるとみえてSWRは2.5くらいまでしか下がりません。

この卒業証書紙筒コイルでも追加しようかと思っていたのですが、

カーボン釣竿直接給電アンテナ with ATU でお世話になった JS1WWRさん曰く漬物樽のようなデカいコイルはATUの小径コイルとは違いベースローディングでも飛ぶということをお聞きして試してみることにしました。

まずはホームセンターで5型と言う直径約20cmの漬物樽を調達しました。売ってたラインナップのなかでは一番小さいものです。

これにアルミ線を20m程巻いて、樽の底と蓋に穴を開けまして、カーボン釣竿の下部に固定しベースローディングコイルにする作戦です。

樽上部にコイルを巻くには邪魔な部分があるのでこれをニッパで切り取ります。

次に蓋と底に直径3cmの穴を開けます。きれいに穴を開ける道具がなかったので、スケールでだいたいのところに印をつけて電動ドリルでたくさん穴を開けて切り取りました。(出来は悪いけど用は足りました。)

必要なものは全部アマゾンで調達。

自在ブッシュを漬物樽の側面に8本、両面テープで貼り付け、アルミ線のガイドにします。

で巻き巻きしたアルミ線はこれです。

これ以上太いと取り回しが大変なので1.2mmのやつです。7mのを3つ買って21mを漬物樽に巻きます。

途中で7m分が終わった場所にドリルで穴を開け、樽内部で次の7mに繋ぎ合わせます。ただ撚り合わせるだけですが。

ATUのエレメントの一部にするだけなので、これで完成と言えば完成なのですが、ATU無しでアンテナアナライザで調整して使えるようにバリコンやらMコネクタやらを取り付けてみました。

当たり前ですが、アルミ線は普通のハンダではくっつきませんので、スズメッキ線と組み合わせて配線します。

カーボン釣竿の根元にセットして、アンテナアナライザで7MHzに調整してみました。

まずまずなので、この状態でATU CG-3000を使わないで7MHz/FT8に5Wで出てみました。 昼間の国内7.041MHz、15局程と交信。まあ普通に飛びました。笑

次に3.5MHzですが、これもカーボン釣竿+ワイヤエレメント14m+この漬物樽コイルでバッチリ調整でき、これも5局程交信できました。

しかし1.8MHzは同調点は見つかって1.840MHzには合わせられましたが、インピーダンスがまるで合わせられずでした。 一応コイルのどのあたりが1.8MHzに共振しているのかは分かったので、そこに印をつけておき、あとは CG-3000にチューニングをお任せしてオンエアしてみました。

CG-3000のチューンはあっさりとSWR1.0になり、50W入れても安定しています。同調点が合っているからでしょう。(※これ同調点が合っていないと電圧給電になったりして不安定になりがちです。パワーを入れるとすぐにSWRが悪化したりします。)

暗くなるのを待って1.8MHz/FT8に出てみます。パワーは40Wくらい。

0・9・8・7・1・2・4エリアと立て続けに交信できました。PSKreporterで確認すると日本国内はまずまず飛んでいる模様です。

これでKCJ TOP BANDコンテストも少しはマシな局数ができるかもです。