カーボン釣竿アンテナでお手軽移動運用

カーボン釣竿直接給電アンテナ(別名 WWRアンテナ)をベランダ設置して、ある程度の運用ができるようにはなりましたが、人工ノイズが多くDXとQSOするには限界があります。

そこで JS1WWRさんやJR0GASさんから教わった、クルマのルーフにカーボン釣竿アンテナを建立する基台を作って、人工ノイズの少ないお外で移動運用することにしました。

L字アングル4本と固定ベースをボルトナットで組み上げ、マグネット8個を取り付けます。マグネットでクルマのルーフに貼り付ける作戦です。

L字アングルの先端には必ずアングルキャップを取り付けます。

キャップで保護しておかないと、けがをしたり、クルマのルーフ・ボディに傷をつける可能性がありますので。

固定ベースには塩ビ管を30cmくらい切って差し込みます。この塩ビ管にカーボン釣竿を差し込んで立てるわけです。

カーボン釣竿が9m以上だとVP30が、7.2m以下ならVP25がぴったりです。

VP30だとそのままではちょっとだけ太くて固定ベースに差し込めませんので、ヒートガンやガスコンロなどで塩ビ管を温めて柔らかくしてからぶすっと差し込みます。

VP25だと逆に少し細すぎますので、自分はガムテープを巻いて太さ調整をして固定ベースに差し込みました。

 

アースはクルマのルーフに容量結合させるべく、アルミ盆(45cm角)にボルト・ナットで太めの銅線(ATUのGND端子に接続)を取り付けました。 アルミ盆と言っても腐食防止のためにアルマイト加工されていますので、ボルト・ナットのまわりをサンドペーパーで削って導通するように細工します。

早速、お外でクルマに搭載します。 ルーフ・ボディに傷がつかないように、包装用のプチプチで包んでありますが、気休めですね。笑

RIGは電源の都合でIC-705(10W)とATUはAH-705(単三電池駆動)です。

ATUから生えている制御ケーブルはパッチンコアに2~3回巻き、給電同軸ケーブルはコモンモードフィルタを挿入。

カーボン釣竿はJINKING720(実寸長6.8mくらい)です。

細くて軽いカーボン釣竿故、多少の風でもネオジム磁石でがっちりとルーフに貼り付いている基台は安定しています。

 

手始めに7MHz FT8の国内周波数 7.041MHz。

ATUチューニングは3.5~28MHzまで問題なく取れたため、7041でCQ出している局を呼んでみたら予想通り何のストレスもなく交信成立。

気を良くしてCQ出すとこんな感じで呼ばれました・・・。笑

次に10MHz、14MHzとQSYしてみました。

ノートPCの画面にデコードされる局数が違います。やはりお外は家と違って人工ノイズが少ないのが目で見てわかります!

その中で強力に入感しているウルグアイ・アルゼンチンなんかを呼んでみたら、これも10Wであっけなく交信成立。

これで面白くなっちゃって、移動運用用のリン酸鉄リチウムイオンバッテリとIC-7300Mをすぐにぽちってしまいました。10Wでこんなに飛ぶんだから、50Wならもっと飛ぶんじゃないかと。笑