ICOM IC-705/7300にはオーディオピークフィルタ(APF)が付いていません。APFがないとトーンを耳で聞くだけでゼロインし難いし、とにかく長い時間CWを聴いていると疲れます。
★最近はゼロインして呼ぶ為にゼロインする為ではなく、ワザと50~150Hz程ズラして呼ぶテクニックが必要になった為です。
そこで外付けのDSP オーディオフィルタを探してきてAPFとして使っていました。
20年以上前に販売されていた今は亡きタスコの製品。これがなかなかの性能で満足はしていたのですが、JF1LXOのブログでDSP APFキットを組み立て実戦投入し良い結果という記事をみて、自分もやってみようということでアマゾンでポチってみました。
ケースはなく基板むき出し。ケースはあとで考えましょう。
購入前に調べてみると、電源はUSBインターフェイスで供給するようです。Audio IN/OUTのミニジャックが装備され、ピーク周波数はディップスイッチで300~1000Hzまで100Hzステップでセット。Band Widthはプッシュスイッチを押すたびに、スルー→400Hz→200Hz→100Hz→30/25Hz→スルー・・・と切り換わるようです。
カーネルハードエンジニアリングのCW AUDIO FILTER CW-F1をAmazonでポチってから3日ほどで着弾。
開けて部品を広げてみると
組み立て済みのDSP基板、コントローラ基板、部品とスペーサ、2つの基板をつなぐピンヘッダ、説明書のURLがQRコードで書かれたカードが入っていました。
まず最初にコントローラ基板にディップスイッチ、集合抵抗、LED、タクトスイッチを半田付けします。
次にピンヘッダの取り付けです。20ピンのと5ピンのが3個付いています。
この5ピンのをニッパで1ピン切り離して4ピンにします。
実際に2つの基板を電気的に接続するのは20ピンのピンヘッダ(しかも全ピン使ってはいません)だけで、先ほど5ピンを4ピンに加工したピンヘッダは物理的に固定するためだけに存在しています。
この4ピンと20ピンのヘッダの半田付けは垂直に取り付けないと上手く基板を二階建てにすることができませんので注意です。
20ピンのピンヘッダも全ピンはんだ付けする必要はありません。
最後にスペーサをねじ止めして完成です。半田付けに慣れているひとなら1時間も掛からずに完成すると思います。
オーディオIN/OUTにミニプラグでリグとスピーカを接続して、USB mini-Bで電源供給します。(このUSBケーブルは同梱されておりません。) 100mA位なのでPCから取ってみました。トーンのピッチは600Hzにセット。
早速テスト。ちゃんと音が出てひと安心!
タスコのTDF-500と比較してみました。
CW-F1の100Hz帯域とTDF-500の150Hz帯域がノイズの減衰と目的信号の浮き上がりかたを聞いていると似ているようです。
どうも自分はAPFがないとダメな耳になっているようで、このCW-F1もTDF-500も両方手離せません。